Stable diffusion を利用して画像を自動的に生成してみたいとなった場合には、いくつかの方法があります。まず最初に思い浮かぶ方法としては、画像生成をサービスとして提供しているWebサイトを利用することだったり、もしくは、自分のGPU付きのPCに Stable diffusion web UI をインストールして画像生成する方法かもしれません。
ただ、画像生成をサービスとして提供しているWebサイトは生成回数に制限があったり、それなりのスペックのGPU付きのPCを準備するにはそれなりの初期投資(モノにもよりますが快適に画像生成するには数十万円くらい)が必要になってきたりします。
そこで今回は、無料ではないものの、ある程度の金額でそれなりのスペックで画像生成できる仕組みをご紹介したいと思います。
具体的には、Googleが提供している Colab Pro を活用して、 Stable diffusion web UI というものを利用できるようにしてみたいと思います。
この Stable diffusion web UI を利用すれば、今お使いの例えばノートPCのままで画像生成を行うことが可能です。
では早速、 Google Colab Pro を活用した Stable diffusion web UI の実際の利用開始までの流れを見ていってみましょう!
Stable diffusion web UI
まずは最終形をイメージしていただいたほうがわかりやすいと思うのでいきなり最終形から入ります!
最終的には以下のイメージのような Stable diffusion web UI を利用できるようにしていきます。

Google Colab に登録する手順
それでは、順に手順を見ていくことにします。
Google Colab へアクセス
まずは、Google 検索( https://www.google.com/ )で google colab を検索します。
「Colab へようこそ」と書いてあるリンクをクリックしましょう。


そうすると、Colabのトップ画面が表示されます。このままでもある程度は利用可能なのですが、今の状態は無料版で、GPUの種類も制限されていますし、利用も制限されています。ですので、まずはGoogle Colab Pro (有料版)を登録するようにしましょう。
そこで、画面の右上にある、ログインボタンをクリックします。

ここでは、普段お使いのgmailのアドレスでも問題ありませんので入力してログインするようにします。

ログインすると、ノートブックという作業場所を指定する画面がポップアップ表示されます。
今回の方法ではひとまず右下のキャンセルをしてしまって構いませんので、キャンセルしましょう。

Colab Pro に登録
有料版のColab Proに登録するためには、設定を歯車ボタンをクリックします。

そうすると、設定画面が表示されます。

左側のメニューの中に「Colab Pro」というメニューがあるので、それをクリックしましょう。

そうすると、右側の表示領域に、簡単なプランの概要と「詳細」ボタンが表示されるので、「詳細」ボタンをクリックします。

有料プラン
有料プランもいくつか種類があります。プランは、コンピューティングリソース(ざっくり言うとGPU)をどれくらいの量をどれくらいの値段で利用できるか?によって分かれています。
- Pay As You Go ・・・プリペイド方式みたいなイメージ。100(もしくは500)コンピューティングユニットを90日間の期限で利用できるため、使い方によっては結構お得に仕上がります。
- 従量課金制プラン ・・・使ったら使った分だけ課金される。万が一リソースを使いすぎても上限金額がないため、利用には注意が必要かと。
- Colab Pro ・・・今回使うのはこれ。1か月あたり100コンピューティングユニットが利用可能。しかも90日間の有効期限があるため、ずっと利用しなければ最大300コンピューティングユニットまで積みあがっていきます(下のイメージ参照)。あと、仮にコンピューティングユニットを使い切ってら、高性能GPUが利用できなくなるだけだったはず。

- Colab Pro+ ・・・コンピューティングユニットの単価的にはColab Proと変わらないが、購入単位が500単位なので、支払金額も5000円オーバーに。
ただ、バックグラウンド実行が可能になるので、ほかの作業を並行で実施したいとか時間を有効活用したいという場合には、目的に応じて使ってみるもいいかもしれない。

プランを選択
今回は、Colab Proを契約するため、該当のボタンをクリックして申し込み。

ポップアップが出てくるため、こちらでも「同意する」をクリック。

カード情報の登録
そうすると、支払いのためのクレジットカードの入力画面が表示されるので、まずは、カードの追加の部分をクリックする。

その後、カード番号などの入力画面が表示されるため、必要項目を入力し「カードを保存」をクリック。

そうすると、元の画面に戻ってくるため「購入」ボタンを押して、プランの登録を確定させよう。

これでGoogle Colab Pro の登録は完了です。
Stable diffusion web UI を利用できるようにする手順
ここからは、いよいよ Stable diffusion web UI を利用できるようにする手順となります。
先ほど登録したColab Proを利用していきます。

ノートブックの作成
まずは、左上の「ファイル」のメニューで、「ドライブの新しいノートブック」を選択します。

そうすると以下のように、タイトルのついていない新しいノートブックが、新しいタブとして開かれます。

直接、ノートブック名を変更できるので、あとで分かりやすいように適当に変更しておきましょう。

GPUの選択
次に、GPUを選択します。
「ランタイム」のメニューから、「ランタイムのタイプを変更」をクリックします。

ひとまず、A100 GPUあたりを選んでおけば大丈夫です。
なお、GPUの性能的には、A100 > L4 > T4 の順で高性能です。(A100が高性能)
ただ、コンピューティングユニットの消費量も、上記の順で多い(高性能なGPUほど早くコンピューティングユニットを消費していく)ので、そこは用途や時間的な余裕なども加味しながら、適切なGPUを選んでいきましょう。
ちなみに、CPUも選択することができますが、これはコンピューティングユニットを消費しません。正直画像生成に利用するには厳しい部分もありますが、動作確認などの用途には利用できますので、必要に応じて使ってみてください。

ちなみに、Proに入っていないと、以下のような選択肢となっています。参考まで。

途中でGPUを変更したくなったら
GPUに接続されていたら、以下のような表示になっているかと思います。

そこで、「ランタイム」のメニューの「ランタイムのタイプを変更」を選んで、

別のGPUを選択して保存します。

ダイアログが出ますがOKを押して保存

そうすると、いったん、接続中(セッションがいったん切られた状態)になります。

数秒待つと以下のように、チェックマークがつきます。これで、選びなおしたGPUを利用することができます。

Stable diffusion web UI をインストールしていきます
手順はあと少しです!頑張って!!
gitのコードを実行してクローンを作成
以下の部分にコードを登録します。

もし表示されていなかったら「+コード」ボタンをクリックします。

書き込むコードは、以下になります。
これで、 Stable diffusion web UI のクローンが作成されます。
!git clone https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui

記入したら shift + Enter を押すか、左側の三角矢印ボタンをクリックしたら、処理が始まります。
数秒で処理は終わります。下のイメージでは2秒で終わっています。
処理が終わったら、左側に緑のチェックがついて、処理秒数が表示されます。

pytyonのコードを実行して、web UI を走行
ここまで来たら、以下のコマンドを実行します。これで、 Stable diffusion web UI 実行され始めます。
%cd /content/stable-diffusion-webui
!python launch.py –share –enable-insecure-extension-access
先ほどの処理結果のすぐ下にある下のコマンド入力欄にコピペします。

この処理は結構時間がかかります。下のイメージは、処理中イメージ

しばらくすると、以下のようなURLが表示されてきます。(1画面分下にスクロールする必要がありますので、そこは注意していただければと)

Stable diffusion web UI
上記のようなURL( https:/・・・・・・・・・.gradio.live )が表示されている箇所があるので、そのURLをクリックすると別タブが開いて以下のような、 Stable diffusion web UI が表示されます。おめでとうございます!

あとは、プロンプトと書いてある箇所に、画像命令のプロンプトを書き込んで、右上の「Generate」ボタンをクリックすれば、画像生成ができます。
詳しくは別の記事にまとめていきたいと思います。
停止方法
新しく開いたStable diffusion web UIのタブはバツ印で閉じてしまって大丈夫です。(生成した画像の保存忘れなどにはご注意を。。)

ただ、これだけでは、やることは全部ではなく、最初に登録したGPUを停止する必要があります。バツ印を押しても、もともとのGoogle Colabの画面は以下のようになっていると思います。

この表示ではGPU稼働中です。
GPUを停止させるためには、右側の三角印のプルダウンををクリックして「ランタイムを接続解除して削除」を選択する必要があります。

そうすると、以下のような、「止めていいですか?」というポップアップが出てきますので、迷わず「はい」を選びましょう。


これで停止しました。
※「再接続」ボタンをクリックしてしまうと、またGPUが動き出すので(課金状態になるので)ご注意ください。
ご注意
上記手順を踏んでも、Colab Proの解約まではされません。毎月課金されるプランに登録されている場合で、そのプラン自体を解約したい場合は、別の登録が必要ですので、お間違えないように。。
まとめ
今回は、Google Colab Proの登録方法から、Stable diffusion web UI の起動方法までを流してきました。
最初にも書きましたが、ほかにもStable diffusionの起動方法はありますので、目的に沿った利用方法をいろいろと探してみていただければと思います。
今回の方法では、1000円ちょっとの課金はする必要はありますが、ひとまずお試ししてみたり、ある程度の実用に対しては十分なコンピューティングユニットの割り当てがありますので、実利用の評価などにも使えるかなと。
今回もお読みいただきありがとうございました。




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